本文へスキップ

無心が残る石

制作飯村颯斗 / 大久保凜 / 黒岩柊文 / 末澤悠己 / 山木翔太郎

石を積み、崩れるまでの時間から、自分が無心だったことに気づく。

「無心が残る石」は、ゆっくりと傾く台座の上に石を積む体験型インスタレーションです。

鑑賞者が石を積み続けるうちに、次第に作業へ没頭し、時間の経過を忘れていきます。一方、台座は気づかないほどゆっくりと傾き、積まれた石はやがて崩れます。その瞬間に集中が途切れることで、鑑賞者は初めて「自分が無心になっていたこと」そのものに気づきます。

石は実際には長い年月の中で風化し続けていますが、人の時間尺度から見るとほとんど変化しない存在として感じられます。本作では、その「人から見た不変性」を、時間を忘れる無心と対比させました。

実際に動作する装置として制作し、Affective Design Labの「こころから生まれたキカイ展」で展示しました。