大学の卒業論文です。
ポケットに入れっぱなしの100円玉を見つけたとき。引き出しの奥からお菓子が出てきたとき。昔書いたメモが、そっと背中を押してくれたとき。 誰かからの贈り物のようでいて、元々は全部自分のもの。損も得もしていないのに、受け取った瞬間、ふと幸せを感じる。 CanLoop は、そんな「自分が自分に贈る幸福」を意図的につくり出す自販機型装置です。
缶の中に入れるのは、今の自分が未来の自分に渡したいもの。動いてほしいときのお小遣い。頑張れそうなお菓子。アイデアのきっかけになりそうな動画のURLや、ひと言メッセージ。心が動いた瞬間の温度が冷める前に、缶というかたちで物体化して預けておく。 ボタンを押して取り出す瞬間、缶を詰めたのが過去の自分だとわかっていても、どこか他人からのご褒美や励ましをもらったように感じられます。気持ちはいったんモノのかたちに姿を変え、時間をかけて自分のもとへ戻ってくる。循環しているのはモノですが、その背後では、気持ちが循環し、再生しています。
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